高野山 → 紀伊半島縦断(後編の始まり)


2018年4月に  高野山に行きました 。(後編の始まり)



こんにちは、 草葉の陰 です。 

高野山 → 紀伊半島縦断の前編から続いています。)

熊野速玉大社から熊野経由で R169で吉野まで帰ってきましょう。

新宮の町外れに近い所、三重県との県境の橋の手前の 熊野速玉大社に寄りましょう。
ここも神社前の無料の駐車場に車を停めて参拝しましょう。

ハデな朱色がキレイですね。

熊野速玉大社
熊野速玉大社  2018年4月撮影 E520

本宮大社の石段ほどのイベントが起こりませんので、割りとアッサリと参拝も終ります。

犬の絵馬_熊野速玉大社
犬の絵馬_熊野速玉大社  2018年4月撮影 E520

まあ、本当なら新宮の街見物をするのがエエんでしょうけども。 新宮城の跡とか、浮島の見物とか見どころも探せば在るんでしょうけども帰りの時間も気になりますしね。 

新熊野大橋を渡って紀宝バイパス( R42 )で 道の駅 ウミガメ公園に向かいます。


道の駅_ウミガメ公園
道の駅_ウミガメ公園  2018年4月撮影 E520

お暇ならウミガメをボケ−と見ているのも良いですよ。 
私たちは冷凍した『高菜』『カラシ菜』の漬物お土産に確保しました。 
柑橘類の袋詰めが売られていますが、量が多過ぎるのよね。 こんなに買って帰っても腐らせてしまいますよ。

次は 道の駅 パ−ク七里御浜ですが、ここの道の駅は来るたんびに寂れてきています。 まあ、元々ス−パ−の空いた部分に付属していたみたいな道の駅ですし、ス−パ−自体が寂れていますからね。
最近は素通りする事も多くなってきました。 海水浴に便利なので夏場はそれなりに利用している方も多そうですが。

鬼ケ城の横を通過してと。
この鬼ケ城、少し前から遊歩道が通行止めになっていましたが今はどうなんでしょう。

久しぶりにチェックしてみると、遊歩道は去年の2月に再開されていましたね。 
(  良かった。)
ん? 去年の夏にチェックした時には再開の事など何にも書かれていなかったような? webペ−ジも新しく作り直されていますな。

熊野から高速の熊野尾鷲道路では無くて下道の R42を北上します。 高速ができるまでは急坂の渋滞路の名所でしたが、今ではすっかり走っている車の数も少なくなりました。 立派に整備された道路が勿体ないですね。
車の走っていないガラガラの急坂をグングンとスピ−ドを上げて登って行きます。 高速の分岐点から峠の小阪トンネルまでの間に私の車の前にいたのは 2台だけでしたよ。

小阪の交差点で左折、 R309(旧 R169)に入ります。 所々道幅が狭くなりますが通行している車の数が少ないので気になりません。

五郷で R169に名前が変わります。 ここで左折して七色ダムに向かうとダム横のクネクネ道で狭いのよね。 その割には結構対向車も来るのよね。
柑橘類の『 じゃばら 』で一部の方に有名な、全国で一つだけの飛び地の独立した村 和歌山県の『 北山村 』に辿り着けます。
寄り道せずに、今回は真っすぐに吉野方面に向かいます。
奈良県に入って下北山村の池原ダムの横を過ぎて北上して行きます。

池原ダムの R425になっているダム堰堤の上を超えて東に行くと R425の尾鷲方面になりますが、今は通行止めです。 
前編の R425の続きの道ですが、こちらは仮に通行できたとしても通る車の数が非常に少ないので、前回の日本3大酷道からは外れるようですね。
( 対向車が本当に少ないんよ。 )
何しろ今では住んでる人がこちらのコ−スには居ないんですよね。
まさに無人の山野状態です。

昔から尾鷲方面に行くのには R425を使わずに、遠回りでも海岸まで行って R42を使って尾鷲に行きなさいと勧められていました。 とにかく時間のかかる道だったのね。

ダムの下に位置する立ち寄り湯の『 下北山温泉 きなりの湯 』には何回も来た事がありますよ。
ここからダムの巡回路でダムの堰堤横を下から上までグググと車で直登に近い形で登って行く道が有るのよね。 上記の『きなりの湯』のおっちゃんに確認したら、誰でも登れるんですよ。 3回ほど利用しましたよ。

今回はここもパスしてと。

伯母峰隧道

北上を続けると 新伯母峰トンネルにたどり着きます。 今では奈良県の国道トンネルの長さでは10番目ぐらいにランクが下がりましたが、私は長さのランクが1番の時からこのトンネルには来ています。

当時はトンネルを抜けると(南側へね)いきなり道路の舗装が無くなって地道になって、しかも『 発破をかけるので通行止めになります。 』の看板が掛かっていた時代でしたね。
( 遠い目 )

トンネルの北側で大台ケ原への分岐と別れます。 大台ケ原ドライブウェイへの道は新伯母峰トンネルが出来るまでの峠越えの旧 R169になりますね。

伯母峰隧道
伯母峰隧道

そういえば以前に『新』の付かない『伯母峰トンネル』を探しに行った事が有りましたな。
今在る大台ケ原ドライブウェイ入り口のトンネルは『 大台口隧道 』です。 皆さんこのトンネルを伯母峰隧道と間違われるのよね。 少し隣に目的の旧の大台口隧道が並んでいます。
料金所跡の駐車場(5〜6台停めれます)に車を停めてテクテクと歩いて行きます。 少し歩くと右手 山側にトンネルが見えます。

伯母峰隧道
伯母峰隧道 2009年6月撮影 E520


少し写真の上部が切れかかっていますが、右から左へ『 伯母峰隧道 』と書かれていますね。 時代を感じますね。 『 伯母峰隧道 』の南側入り口部分は進入禁止のネットで覆われて半分土砂で埋まっていますが、北側の入り口は何処にあるかは今では全く分からなくなっています。


伯母峰隧道_扁額
伯母峰隧道_扁額 2009年6月撮影 E520

別の写真で、トンネルの名前の部分『 扁額 』と言うんでしたかな? わりと解り易いものが見つかりましたので載せておきます。 
ネットが張られているので、オ−トの設定では扁額部にピントが合いにくいのよ。

昔はこの狭いクネクネ道が吉野からズ−−−と続いていたのよ。 大台ケ原へ通う為に通るたんびに、拡張されたバイパス道路が少しずつ延びて行くのが楽しみでした。
大台ケ原へは100回は過ぎていないと思うけども、80回以上は行きましたね。

西大台ケ原の散策が予約してからの許可制(有料)になってからは殆ど行かなくなりました。
西大台ケ原は原生林として紹介される事が多いんやけど、実は明治になってからの開拓放棄地なんやね。 地名も『 開拓 』というのが残っているし、植生も開けた場所に生え出す『 カエデ 』の巨木が密集している場所があって、天然林ではこんな植生は出来ないもんね。

もちろん大台ケ原の駐車場から開拓までの道中は原生林ですよ。
私が西大台ケ原に通い出した時に、 2回目の時に駐車場から半分程来た 1時間程の所で、どう歩いて行って良いか分からなくなって泣く泣く駐車場に引き返した事が有りました。 踏み跡を見逃すと本当に迷う所だったのね。
ましては、 1回目にはチャンと開拓まで行けてたんやからね。 悔しいやら、怖いやら複雑な気分でしたよ。

西大台ケ原_2006年10月_1
西大台ケ原_2006年10月_1


西大台ケ原_2006年10月_2
西大台ケ原_2006年10月_2

ここが開拓の跡地になるので−−−す。
最近は行けてないので昔の写真になります。

この『 カエデ 』の巨木の密集地は大台ケ原ドライブウェイから20分ほど歩いただけで行けたので私のお気に入りだったんやけども、今では登山道に金属製の大きな柵が設置されていて行けなくなっています。
年取って満足に歩けなくなっても、ここなら素晴らしい紅葉の写真が撮れる場所として私の取っておきやったんよ。 その目論見が泡と消えてしまいました。

大迫ダムを通過。

( この辺りだけは最初に大台ケ原に通い出した時に既にバイパスができていたのよね。 まあ、ダム工事に伴ってだろうけどもね。 )
このダムの対岸に在る入之波温泉に初めて行った時に丁度温泉の補修中で温泉が閉じていたんやけど、 その時に温泉の紹介の webサイトで私が行って温泉に入れなかったその日に、この入之波温泉に入ってきたとの紹介文が載った事が有ったのね。
温泉の紹介文が載るとポイント制で温泉の記者としてのランクが上がるシステムみたいだったんやけども、『 実際には行きもしないで、他人の入浴記事をパクって、想像だけで入浴記事を書く人も居るもんやね。』とビックリした事がありましたよ。 そこの webサイトの入浴記事は全部こんなインチキかと呆れてしまいました。

入之波温泉の webサイトは更新が殆どされないので、インチキをした方はまさか休業中だとは夢にも思ってもいなかったようですね。 実際に現地まで行って見ると 2ヶ月間休業するとの掲示がされていました。
私は無駄足を踏まされたんだったんやけどね。 予めチェックした webでは休業の事は書かれていなかったから、現地に行くまで休業の事は分からなかったんやよ。入之波温泉は webの更新ぐらいはチャンとして欲しいとその時は思いました。

さてさて柏木の集落に来ました。 
この集落の南側に昔は本当に狭くて急なカ−ブが在ったのよね。 旧の R169ではここが一番私の苦手な場所でした。 ここの旧カ−ブを通るたんびに対向車がこないかと? ビクビクしながら通った事を思い出しましたよ。 その苦い思い出の箇所も、今ではバイパスでは一瞬の内に通り過ぎますね。

この柏木の集落は江戸時代には大峰山への登山基地でした。 

大峰山への登山ル−トとして有名な洞川は 明治になってからの大峰山への登山ル−トなんですね。
ですので、山の中に有ってもこの柏木の集落はちょっとした中心地でしたよ。
昔はここで吉野(大和上市)から乗ってきたバスを目的地別に乗り換えるタ−ミナルだったんですよ。
ホンの 40年前の事でした。
道の駅_杉の湯 川上
道の駅_杉の湯 川上  2018年4月撮影 E520

道の駅 杉の湯 川上でトイレ休憩しました。
お土産として奈良名産の『 きざみ奈良漬け 』¥648 を購入しました。
本格的な『奈良漬け』がお手軽な値段で買えますよ。 私はここに来る度に購入していますね。

最近になって稼働を始めた大滝ダムを過ぎて行きます。
このダムは完成した時に『 試験注水をしたら地滑りが起こった。』とかで長い間ダムに 水を溜める事が出来ませんでした。
ダムを造る為に移転した家を、さらに再移転してやっとダムとして使えるようになりました。
そういえば、家の無くなった集落跡に渡る橋にネズミ取りで捕まった車が良く引き込まれていましたなあ。 私が気付いた時は何時も南向きの方向で走っている車を取り締まりをしてましたな。 私の方は北向きに走っていたのよね。
五社トンネルに達しました。
このトンネルの南側の出入り口の西側に細長く開けた場所があり、今は『 スポ−ツ公園 』になっていますが、実は昔の吉野川の川底になります。
大きな地滑りで川が堰き止められて、吉野川の流れが変わったので干上がって空き地になったのね。 もちろん日本に人が住み出す時代のもっと昔ね。

この『 スポ−ツ公園 』から『 吉野の奥の千本 』に行けます。
と、いうか元々は吉野への道がここの北側の山の稜線に有ったのね。

『 人の世は移ろう 』と言いますが、先ほど紹介した柏木からの大峰山登山道と同じように、道は時代と共に変わって行くもんなんだね。

北側の山の稜線は昔に一度歩いた事が有りますよ。
( 歩き初めから時計廻りに一周して車を停めたスポ−ツ公園の駐車場『 蜻蛉の滝公園駐車場 』に帰り着くまで、誰にも人と行き違わなかったよ。 五社峠で樫尾の集落方向に道を間違えて降りかけた事は内緒ですよ。 だって、そこからの登山道が廃道に近かったんだもの。 )

白倉山・五社峠への道
白倉山・五社峠への道 元々の樫尾からの吉野山への道になります。

南北朝の古戦場跡など『 何でこんな所に? 』なところも、昔の道跡をたどれば『 フムフム 』な事になりますね。

さあ『 宮滝大橋 』まで帰り着きましたよ。
ここからは車の数も増えてきますね。

これでやっと吉野まで帰り着いたことになります。
後は北方向には東側から R370、 奈良県道 37番、 R169の都合の良い道で帰ることにしましょう。
それぞれの道の紹介文は何れ機会が有りましたらね。

結局 R370で桜井方面に帰りましたが、 途中からえらい渋滞になりました。  奈良県道 37番経由が一番良かったか? かと思いました。
まあ、どのコ−スでも本日は金曜日でしたので奈良盆地内では渋滞に捕まりましたようです。


※ やっと 後編も終りました
 
車を運転していますが、ドライブレコ−ダ−は設置していないので写真が少ないのよ。


お付き合いくださり ありがとう。     では、 また 宜しくね。

四苦八苦、宵の夢